中国への旅行中も、LINEやGoogleマップなど、インターネットが使えると便利ですよね。
最近は、海外旅行中は現地のSIMカードを使うという方も増えてきましたが、中国でもSIMカードは格安です。
ところが…中国で買った現地SIMカードを使うと、LINEやGoogle、Facebookなどが使えないという落とし穴が(>_<)
そうなんです。
中国では、政府によるインターネット規制・検閲のため、基本的にLINEやGoogle、FacebookなどのSNSを使えないんです。
でも、「ネットもメールも使えないんじゃ、インターネットの意味ない…(>_<)」と、思ってしまいますよね。
安心してください(^^)
中国旅行向けのSIMカードを日本で買っていけば、問題はすべて解決です!
中国旅行用のSIMカードは日本で買っていった方がいい理由や、中国旅行にオススメのSIMカードなど、中国でインターネットを使うために知っておきたいことをわかりやすく解説していきますね!
中国旅行用のSIMカードを、日本で買うのがオススメな理由
中国旅行用のSIMカードは、現地ではなく日本で買うことをオススメする理由は2つあります。
- 中国でSIMカードを購入するのは面倒だから
- 中国国内のインターネット規制を受けないから
1つ目の理由は、中国でSIMカードを買うのが少々面倒だからです。
中国でSIMカードを買う際には、身分証明証が必要になります。
海外旅行中に通用する身分証といえば、パスポートくらいしかないのですが、空港以外のショップに行くと、パスポートだけでは断られることもあるんです…。
SIMカードが買えるショップ探しや手続きに、せっかくの旅行時間が取られてしまうのは、もったいないですよね?
日本で買っても十分安いので、長期滞在以外なら日本で買う方が、時間のロスもストレスも軽減できるのでオススメです。
2つ目の理由は、さきほど少しお伝えした『インターネット規制』にあります。
規制といってもどれくらい厳しいのか、気になっている方も多いと思うので、中国でのインターネット規制事情から説明していきますね。
中国のインターネット規制事情
中国では、「金盾(グレートファイアウォール)」と呼ばれる、政府のインターネット検閲システムにより、LINEやSNSなどのサービスやアプリにアクセスすることができません。
「金盾(グレートファイアウォール)」という名前からして、怖そうですよね!
具体的に、どんなサービスが利用できないのかというと…
- LINE
- Google各種サービス(Gmail、Googleマップを含む)
- Yahoo!各種サービス
- YouTube
- Dropbox
- Skype
GmailもLINEもダメとなると、通信手段はほぼ全滅という方も多いのでは…(^^;)
もちろん、ホテルや公衆のWi-Fiにも規制がかかっています。
無料Wi-Fiだけに頼って中国を旅行をするのは、かなり不便といえるでしょう。
でも、「どうしても、無料Wi-Fiだけで乗り切りたい!」という場合は、つぎのような裏技で乗り切ることも可能です。
- ネット検索は、Bing、goo、百度(バイドゥ)などの検索エンジンを使う
- 「WeChat 」アプリを事前にインストールしておく
- 地図アプリは「百度地図」を使う(Googleマップより正確!)
- VPNを利用する
WeChatは、ユーザー10億人以上のメッセージアプリで、いわば中国版LINEです。
旅行に一緒に行く人たちや、旅行中に連絡を取りたい人たちと一緒にインストールしておけば、中国にいる間の通信手段として使えます!
また、「VPN」という仮想ネットワークを利用することで、SNSなどにもアクセスが可能になるのですが…
最近はVPNの規制が厳しくなってしまい、中国では使えないことも多々あるようなので注意が必要です。
やはり中国でインターネットを使うなら、「ローミング」を利用するというのが、1番安くて確実な方法です!
中国でSNSやLINEを使うカギは「ローミング」
こんなに厳しい「金盾」ですが、実はローミングを使えば、あっさり規制をくぐり抜けることができます。
ローミングを簡単に説明すると、海外など、普段使っている電波が届かない場所に行ったときに、提携している現地の通信会社の電波を受信できるサービスのことです。
では、なぜローミングを利用すると、金盾のインターネット規制を受けないのでしょうか?
ローミング中は、インターネットを実際に使用している国ではなく、もともとSIMカードの契約がある国に通信が飛ばされます。
たとえば、香港のSIMカードを使って中国国内でインターネットを使用した場合、香港から通信されていることになるので、中国国内での規制を受けないのです。
中国でローミングを利用するためには、
- 携帯キャリアの海外定額データサービスを使う
- 中国がローミング対象国に入っている海外のSIMカードを使う
という、2つの方法があります。
ただし、ホテルのWi-Fiにつないだ瞬間に、使えなくなります…(^^;)
携帯キャリアの海外定額データサービスを使う
パケットパック海外オプション | 海外パケットし放題 | 世界データ定額 | |
24時間980円 ※通信量は、契約中の国内パケット定額サービスまたは料金プランのデータ量から消費 |
| 24時間980円 ※通信量は、国内の対象のデータ定額サービス/料金プランの月間データ容量やデータチャージのデータ容量購入分から消費 |
|
必要 | 不要 | 不要 ※アプリインストールが必要 |
携帯キャリアの海外定額データサービスは、SIMカードを入れ替えたりする必要がなく、手軽に使えるのがメリットです!
デメリットは、現地SIMカードを使うより料金が高いということでしょう…(^^;)
高いといっても、最近は大手3社とも定額制を導入しているので、何十万円もの高額請求をされることはなくなりました。
docomoやauの海外の定額プランなら、980円/24時間で、日本で契約しているプランのデータ量を使うことが可能です。
しかしそれでも、海外のSIMカードを利用したときのお得さにはかないませんよ!(^^)
中国がローミング対象国に入っている海外のSIMカードを使う
今回オススメしたいのが、中国がローミングの対象国に入っている『海外のSIMカード』を使う方法です!
メリットは、なんといっても安さです。
Amazonでは、8日間有効で2GB使えるSIMカードが、なんと980円から手に入ります(^^)
デメリットは、SIMカードを入れ替える作業や、スマホにSIMロックがかかっている場合は解除しなければならないといった手間がかかることでしょう。
でも中国でインターネットが自由に使えて、こんなに安いなら、試してみる価値ありです!
とはいえ、海外用のSIMカードは種類がいろいろありすぎて、どれを買えばいいのか迷ってしまいますよね(>_<)
そこで中国旅行用に、オススメのSIMカードをご紹介していきます!
Amazonで買えるオススメの中国用SIMカード
Amazonで販売されているSIMカードの中から、中国で使えて、クチコミ評価が高いものを4つピックアップしました!(私が使っていたものも紹介します♪)
どれも中国ではローミングを使用しているので、「金盾」にインターネットアクセスをブロックされる心配はありませんよ(^^)
中国聯通香港(China Unicom Hong Kong)
- 使用可能な国・地域:中国、香港
- 有効期限:8日間
- データ量:2GB、5GB、7GBなど
- データ通信専用
- ローミング先:中国联通(China Unicom)
- SIMのサイズ:ナノSIM/マイクロSIM/標準SIMに対応
- テザリング可能
China Unicom香港は、Amazonでもとくに利用者が多い人気のSIMカードです!
私も上海を旅行した際に、このSIMカードを使ったことがありますが、とくに問題なくインターネットにつながりました(^^)
パッケージには「無制限」と書いてありますが、実際に使えるデータ容量に制限があるので気をつけてくださいね!
利用がデータ容量を超えると、有効期限が切れるまでは128kbps(←遅すぎて使えません)の速度規制がかかってしまいます。
Amazonでは8日間5GB、楽天では7GBなど、お得なSIMカードがたくさん売られているので、必要なデータ容量のSIMカードを選びましょう。
ただし8日間2GB/100香港ドル(約1,400円)なので、予備を買っておいて、使い捨てにしたほうがお得です!
中国に長めに滞在する方には、『30日間6GB』というSIMカードもあります。
こちらは中国、香港、マカオ、台湾で利用可能です。
中国移動香港(China Mobile Hong Kong)
- 使用可能な国・地域:中国、香港
- 有効期限:10日間
- データ量:1.5GB、3GBなど
- データ通信専用
- ローミング先:中国移動(China Mobile)
- SIMのサイズ:ナノSIM/マイクロSIM/標準SIMに対応
- テザリング可能
こちらは、中国移動(China Mobile)とローミングができる、10日間有効なデータ通信専用SIMカードです。
中国移動は、利用者数世界最多の通信キャリアなので、つながりやすさに定評があります(^^)
Amazonではデータ容量3GBのものが売られていますが、楽天ではデータ容量1.5GBとなっていました。
50香港ドル以上チャージをすると、有効期間が180日間延長されるので、できるだけ通信費を安くおさえたい長期滞在者にオススメです。
【A.I.S】SIM 2Fly
- 使用可能な国・地域:中国、シンガポール、オーストラリア、ネパール、マレーシア、インド、ラオス、フィリピン、カンボジア、ミャンマー、カタール、インドネシア、タイ、台湾、香港、マカオ、韓国、スリランカ、ブルネイ、ベトナム、日本
- 有効期限:8日間
- データ量:4GB
- データ通信専用
- ローミング先:中国联通・中国移動
- SIMのサイズ:ナノSIM/マイクロSIM/標準SIMに対応
- テザリング可能
Sim2Flyは、タイの大手通信会社A.I.Sが販売する、海外旅行向けのデータ通信専用SIMカードです。
中国だけでなく、アジア21カ国で利用できるので、周遊旅行にもピッタリ。
そして、このSIMカードのメリットは、日本でも使えるということです!!
SIMカードの入れ替えや初期設定を、出発前に日本でしておけるのは安心ですよね。
(ただしその分、有効期限が短くなるので注意!)
【3HK】中港澳(中国・香港・マカオ)
- 使用可能な国・地域:香港、中国、マカオ
- 有効期限:30日間
- データ量:2GB
- データ通信専用
- ローミング先:中国联通(China Unicom)
- SIMのサイズ:ナノSIM/マイクロSIM/標準SIMに対応
- テザリング可能
こちらは3HK(Three Hong Kong)の、香港・中国・マカオ周遊用データ通信専用SIMカードです。
私も香港滞在中には、3HKを利用していました(^^)
ほかにも、『6日間3GB』の短期旅行向けや、『365日間8GB』の長期滞在者向けなどのプランがあり、どれも香港空港のセブンイレブンで簡単に購入できます。(身分証明書の提示や、面倒な手続き不要!)
香港に寄ってから中国入りする方は、香港でこのSIMカードを買っていくという方法もありでしょう。
有効期限が長く、インターネットからチャージもできるので、長期滞在の方にオススメです。
※『Three UK』のSIMカードには、無料ローミング対象国に中国が含まれていないので、間違えないように注意してくださいね!
中国で使えるのは、『Three Hong Kong』の『中港澳(中国・香港・マカオ)』です。
上記以外にも、日本で買える海外SIMカードはたくさんありますが、海外SIMカードならどれでも中国で使える、というわけではありません。
SIMカードを購入する前に、下の3つの注意事項を確認しておきましょう!
- 中国が無料ローミングの対象国に入っていること
- SIMカードの「開通期限」が過ぎていないこと
- スマホ端末の対応周波数(バンド)と、ローミング先の通信キャリアの周波数の相互性
対応周波数の簡単な調べ方は、「現地の通信キャリアの相性にも注意!」でご紹介しています(^^)
中国で海外SIMカードを使う方法
中国で海外SIMカードを使うのは、思っている以上に簡単です。
SIMカードの入れ替えが初めてな方は、すこし緊張するかもしれませんが、慣れてしまえば1分もかからないので安心してくださいね!
- スマホのSIMロックを解除する
- スマホに中国用のSIMカードを入れる
- 初期設定をする
それぞれのステップを、もう少し詳しく説明していきます。
1.スマホのSIMロックを解除
海外のSIMカードを使うためには、スマホがSIMフリー(SIMロックがかかっていない状態)でなければいけません。
お手持ちのスマホがSIMフリーでない場合は、まずはSIMロックの解除から始めましょう!
docomo、au、SoftBankの3社とも、端末を購入してから101日目以降、もしくは端末を一括払いで購入などの条件を満たせば、ネット上で無料でSIMロックを解除することができます。
店頭や電話でお願いすると、3,000円の手数料がかかってしまうので、SIMロック解除の手続きは、ぜひネットで!
SIMロック解除をするための条件や、詳しい手順は「スマホをSIMフリーにする方法」で解説しているので、参考にしてくださいね!
2.スマホに中国用のSIMカードを入れる
スマホがSIMフリーになったら、電源を切って、SIMカードの入れ替えをしましょう。
iPhoneの場合は、SIMピン(クリップやピアスなどで代用可能)をSIMトレイの穴に差し込めば、トレイが出てきます。
Androidスマホは、機種によってSIMの取り出し方が異なるので、説明書を確認してくださいね。
SIMカードを入れ替えたら、スマホを起動し、データローミングがONになっていることを確認しましょう。
(中国ではローミングサービスを使って通信するので、データローミングがOFFの状態だと使えません^^)
海外SIMカードの使い方や注意点について、詳しくは「海外旅行で損しないための【SIM完全ガイド】」をどうぞ!
3. 初期設定をする
docomo、SoftBank、auと契約しているiPhoneであれば、通常は自動的に端末の設定がされるので、初期設定に関しては、とくに何もする必要はありません(^^)
SIMカードを入れ替えて、ローミングをONにしたら、現地の電波を拾ってくれるのを待つだけです♪
その場合、いったんインターネットにアクセスしなければならないので、SIMカードの入れ替え作業をするなら、Wi-Fi環境が整っている場所がオススメです。
Androidスマホや、3社以外の格安SIMをお使いの場合は、手動でAPN設定が必要になることがあります。
APN(=アクセスポイント名)とはなにかというと、スマホのデータ通信で必要になる接続先のことです。
といっても、いまいちピンときませんよね(^^)
大丈夫です!
付属の説明書を見ながら、必要な情報をそのまま入力するだけなので、APNがなんなのかわからなくても、簡単に設定できますよ。
実は私もいまだによく理解していませんが(笑)、いままで一度も設定ができなかったということはありません(^^)
トリップアテンダントメンバーのAsumiさんが、この記事でもご紹介した「sim2Fly」のSIMカードを、実際にiPhoneに入れ替えることろを動画にしてくれています。(8:07くらい〜が該当箇所です♪)
「SIMカードの入れ替えなんて難しそうだな…」と不安に感じている方は、ぜひ見てください!簡単すぎて、不安が吹き飛びますよ(笑)
↓再生ボタンを押すと音が出ますので、音量にご注意くださいね!
中国旅行にオススメのSIMカードのまとめ
今回は、中国へご旅行される方に向けて、おすすめのSIMカードや中国のインターネット規制事情についてお伝えしてきました。
最後にもう一度、大切なポイントをおさらいしておくと…
- 中国国内のインターネット規制対策は、ローミングが確実
- 通信キャリアの海外定額データサービスより海外SIMが断然お得
- 中国旅行用のSIMカードは日本で買う
この3つさえおさえておけば、中国に滞在中もLINEやGoogle、SNSなども、自由にアクセスできますよ。
せっかくの海外旅行。楽しい写真をSNSにアップしたいですよね!
日本で準備したSIMカードで、中国旅行中も、お得に快適な通信環境を満喫しましょう(^^)
CA時代は香港に長く滞在していたので、中国ヘは同僚とよく遊びに出かけていました(^^)