赤ちゃんや、小さなお子様とのはじめての飛行機。
「赤ちゃんが機内で泣いたらどうしよう!」
「持って行ったほうがいいアイテムは?」
「子ども用に、準備や予約をしなきゃいけないことは?」
などなど、いろいろな心配が頭をよぎりますよね。
こんにちは!
大阪伊丹空港で7年間、グランドスタッフとして、お子様連れのご家族をご案内してきた「トリップアテンダント」編集部の岡本です。
私も一児の母として、子供との飛行機に乗ることを考えると、色々と心配になってしまうこと、とてもよくわかります…。
今回は安心して赤ちゃんや小さなお子様との飛行機旅ができるよう、
- お子様連れのご家族によく尋ねられた質問
- 空港・機内で受けられるサービス
などなど、詳しく解説していきたいと思います。
快適な空の旅になるよう、参考にしていただければうれしいです(^^)
目次
赤ちゃんと飛行機に乗る前に準備すること
赤ちゃんの年齢によって、飛行機に乗る前に必要な予約や準備があります。
そこでここでは、
- 赤ちゃん用に航空券の購入は必要?
- 機内に持ち込むと便利なものは?
の2つにわけて、説明していきます。
まずは、赤ちゃんの航空券購入について見ていきましょう(^^)
赤ちゃん用に航空券の購入は必要?
国際線は2歳未満、国内線なら3歳未満までの赤ちゃんは、航空券を購入する必要がありません。
多くの航空会社が採用している、赤ちゃんの航空券予約についてのルールをまとめると…
- 赤ちゃんが飛行機に搭乗できるのは、生後8日目から
- 国内線:3歳未満のお子様は「幼児」となり、座席の予約が不要
- 国際線:2歳未満のお子様は「幼児」となり、席の予約が不要
- 大人1人につき、同伴できる幼児は2名まで
- 大人1人で幼児2人を同伴する場合は、1人は膝の上(無償)、もう1人は座席の購入が必要
となっています。
同伴者の膝の上に座る赤ちゃん(幼児)は無料で搭乗できます。
しかしどの座席の同伴者の膝に座るのかを指定した「赤ちゃん用の搭乗券」が必要なので、赤ちゃんの搭乗手続きも忘れないようにしましょう(^^)
でも、なぜ座席に座らない赤ちゃんにも、搭乗券が必要なのでしょうか?
その理由は、機内に備え付けられている赤ちゃん用の予備の酸素マスクです。
予備の酸素マスクの数や設置位置は、飛行機のタイプや座席列によって異るため、航空会社はどこに赤ちゃんが座るのかを、把握しておかなければならないのです。
緊急時に酸素マスクがない!という事態を避けるためにも、必ず搭乗券に指定された座席に座りましょう!
赤ちゃん用の座席を確保することも可能!
「長時間のフライト中、ずっと赤ちゃんを膝の上に乗せているのはツライ(>_<)」
という方はもちろん、航空券を買って、お子様用の座席を確保することも可能です。
ただし飛行機の離発着時を含め、シートベルト着用サインが点灯しているときは、2歳未満のお子様は同伴者の膝の上、またはチャイルドシートへ着席が義務となります。
大人1人で2歳未満のお子様を2人連れて飛行機に乗るときは、お子様どちらか1人の座席を予約する必要があるので、事前に手配しておきましょう!
また当日に座席の指定をすると、座席調整のために待たされたり、かなり不便な座席しか残っていないことも…(>_<)
私がグランドスタッフとして勤務していたときにも、「赤ちゃんを膝の上に乗せたお客様が、4名掛けシートの真ん中の席になってしまった!」ということが、よくありました(^^;)
航空券の予約だけでなく、座席の指定も、できるだけ早めに済ませることをオススメします!
座席選びで迷っている方は、下の記事でお子様連れ向けにオススメの座席をご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
機内に持っていくと便利なものは?
飛行機の中で赤ちゃんがグズってしまったときや、日常何気なくしている赤ちゃんのお世話に役立つ便利グッズをご紹介します。
赤ちゃんと飛行機に乗っていて困るのは、目的地に到着するまでは、途中で降りられないことですよね(>_<)
そこでパパ・パパと赤ちゃんが、できるだけリラックスして過ごせるように、機内で使える便利グッズをまとめました。
- おもちゃ
- 飲み物やおやつ
- 大判のスカーフやタオルケット
- ベビー用品
では、ひとつずつ説明していきますね!
1.おもちゃ
普段使っているおもちゃがあるだけで、赤ちゃんも安心できます(^^)
ただし周りのお客様の迷惑にならないよう、できるだけ音が出ないものを選びましょう。
また絵本やシール、塗り絵などのアクティビティパックを機内に常備している航空会社も多いので、困ったらCAさんに聞いてみるのもオススメですよ。
2.飲み物、おやつ
赤ちゃんが愛用している哺乳瓶やミルク、好きなお菓子などを持っていきましょう。
日頃から使っている哺乳瓶やミルクは安心できますし、お菓子はおしゃぶり代わりにもなりますよ。
3.大判のスカーフやタオルケット
機内では、大判のスカーフやタオルケットが1枚あると便利です!
寒さを感じるときに、赤ちゃんに羽織るのはもちろんですが、おむつ台やベビーベットで敷物として、または授乳時の目隠し代わりとしても使えます。
4.ベビー用品(おむつ・着替え、ウェットティッシュ・ビニール袋・ハンドタオル、スーパーの袋など)
赤ちゃんのおむつや、着替えなど、日頃使い慣れたものを持っていきましょう。
また携帯に便利なおしりふきや、汚れ物を入れるビニール袋(スーパーの袋など)も必需品です。
赤ちゃんと飛行機に乗ると、本当にゴミが増えますよね。ビニール袋は、いくらあっても困りません!
荷物が多いと大変ですが、すぐに手に入りにくい着替えやベビー用品は、少し余分に準備しておくと安心ですよ(^^)
赤ちゃんも楽しめる!各空港の特徴やサービス
空港では、赤ちゃん・お子様が楽しるキッズコーナーや、パパ・ママにも優しいベビールームなど、便利な施設やサービスが増えています。
赤ちゃんが機内でぐっすり眠れるように、事前にたっぷり遊ばせたり、ミルクがゆっくり飲める場所があるのは心強いですよね!
実際にどのような施設やサービスがあるのか、羽田空港、成田空港、関西空港、中部国際空港などの主要8空港を表にまとめてみました。
空港 | キッズコーナーの有無 | ベビールームの有無 | その他のサービス |
---|---|---|---|
羽田空港 | あり ※第1、第2旅客ターミナル出発ロビーおよび出発ゲートに設置あり | あり ※第1ターミナルには15か所、第2ターミナルには18カ所あり(70℃以上の調乳用温水設備あり) |
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成田空港 | あり ※各ターミナルの出国前、出国エリア共に設置あり | あり ※第1、第2ターミナル、サテライトに設置あり(ベビーベット、おむつ替え台、給湯設備を完備) |
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伊丹空港 | あり ※中央ブロックに「そらやんのおにわ」というキッズスペースの設置あり | あり ※ターミナルビル内に4カ所あり(調乳適温の72℃~81℃のお湯が出ます) |
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関西空港 | あり ※第1、第2ターミナル共に設置あり(※0歳~6歳のお子様対象) | あり ※各ターミナル、GATE内にも設置あり(おむつ交換スペース、授乳スペース(女性のみ立入可)、授乳用給湯設備、電子レンジ(一部対象外のベビールームを除く)あり) |
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福岡空港 | あり ※国内、国際ターミナル共に設置あり | あり ※各ターミナル、GATE内にも設置あり |
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中部国際空港 | あり ※国内、国際共にGATE内にあり(3歳〜6歳のお子様が対象) | あり ※ほぼ全てのお手洗いに併設(個室タイプで、おむつ交換台、授乳用椅子、洗面台を設置) |
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那覇空港 | あり ※各階に設置あり | なし |
|
ゆっくり遊ばせてあげたり、たっぷりミルクをあげるためには、時間に余裕がほしいですよね(^^)
とくに土日祝日の朝や夕方は、空港のカウンターが非常に込み合うので、早めに出発して手続きを済ませてしまいましょう。
正午〜15時くらいの時間帯は比較的空いているので、その時間帯の飛行機を利用するというのもオススメです。
【赤ちゃん連れ向け】空港でのANA・JALのオリジナルサービス
各航空会社では、赤ちゃんや小さなお子様と一緒だからこそ受けらるサービスを提供しています。
空港では、どんなサービスが受けられるのでしょうか?
というわけで、まずは空港でのANA・JALの赤ちゃん向けのサービスを、国内線と国際線にわけてまとめてみました♪
ANAで受けられる赤ちゃん連れ向け空港サービス
まずは、ANAの赤ちゃん連れ向けサービスからご紹介していきますね。
- ベビーカー無料預かり、優先返却
- ベビーカー無料貸し出し
- 電動カート利用可能(羽田空港第2ターミナルのみ利用可能)
- 事前改札サービス(3歳未満のお子様連れの方が対象)
- 空港内サポート(羽田空港では、日本交通のサポートタクシーを利用すると、経験豊富なドライバーの送迎に加え空港内のサポートを実施)
- ベビーカー無料預かり、優先返却(一部対象外の空港あり)
- ベビーカー無料貸し出し(一部対象外の空港あり)
- チェックインカウンターから搭乗口までお手伝い(大人1名での旅行に加え、かつ3歳以下のお子様同伴の場合に限ります)
- 事前改札サービス
JALで受けられる赤ちゃん連れ向け空港サービス
JALが赤ちゃん向けに提供している、空港でのサービスはこちらです!
- ベビーカー無料預かり
- ベビーカー無料貸し出し
- JALスマイルサポートカウンターの利用が可能
- 事前改札サービス(3歳未満のお子様連れの方が対象)
- ベビーカー無料預かり、優先返却(一部対象外の空港あり)
- ベビーカー無料貸し出し(一部対象外の空港あり)
- 事前改札サービス
サービスとして提供していないことでも、お手伝いしてもらえることがあります。空港で困ったことがあれば、気軽にグランドスタッフに相談してみましょう(^^)
ベビーカーで空港まで行く方は、飛行機でのベビーカーの取り扱いに関しての記事も参考になりますよ!
つぎは、機内で受けられるサービスについて説明していきます。
【赤ちゃん連れ向け】機内でのANA・JALのオリジナルサービス
こちらでは、ANA・JALの機内(国内線・国際線)で、赤ちゃん連れのお客様に提供している、航空会社のオリジナルサービスをご紹介します。
機内では、狭い空間の中で赤ちゃんが快適に過ごせるようなサービスはもちろん、おもちゃの配布や、紙おむつの無料提供(数に限りがあります)をしている航空会社もあります。
ぜひ機内でも、尋ねてみてくださいね(^^)
ANAで受けられる赤ちゃん連れ向け機内サービス
ANA国内線、国際線の機内で受けられる、赤ちゃん向けのサービスはこちらです。
- ベビーベット利用可能(一部対象外の飛行機あり)
- おむつ交換台付き化粧室あり(一部対象外の飛行機あり)
- M、Lサイズの紙おむつ用意あり
- ミルク作りのお手伝い
- お子様用携帯ベットの持ち込み可能
- ANAオリジナルグッズ配布
- 絵本の貸出しあり
- ベビーバシネット利用可能
- おむつ交換台付き化粧室あり
- 粉ミルクや紙おむつ(M、Lサイズ)の常備
- お子様用携帯ベットの持ち込み可能
- 赤ちゃん用のスペシャルミールの用意可能
- ANAオリジナルおもちゃ配布あり
- 絵本の貸出しあり
JALで受けられる赤ちゃん連れ向け機内サービス
JALの国内線、国際線の機内で受けられる、赤ちゃん連れ向けのサービスはこちらです。
- チャイルドシートの貸し出しあり(事前に電話予約が必要)
- おむつ交換台付き化粧室(一部対象外の飛行機あり)
- M、Lサイズの紙おむつ用意
- ミルク作りのお手伝い
- 赤ちゃん専用毛布の貸し出し(一部対象外の飛行機あり)
- JALオリジナルグッズの配布
- 絵本の貸し出しあり
- ビデオプログラムに子供向け番組を用意(一部対象外の飛行機あり)
- チャイルドシート貸出し(事前に電話予約が必要)
- ベビーバシネット(体重10.5kgまでの、2才未満の赤ちゃんが対象)
- おむつ交換台あり
- 花王のメリーズパンツM、L用意あり
- 離乳食や幼児食の用意あり
- JALオリジナルグッズの配布
- 絵本の貸し出しあり
ANA・JAL以外の各航空会社のサービス
ANAやJAL以外にも、国内の路線が拡大してきました。
そこでこちらでは、スカイマークやAIR DO、スターフライヤー、ソラシドエアに加え、LCC大手のピーチで提供している赤ちゃん連れ向けのサービスをまとめています。
航空会社 | サービスの内容 |
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スカイマーク |
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AIR DO |
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ソラシドエア |
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スターフライヤー |
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ピーチ |
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フルサービスキャリアのスカイマークやAIR DO、スターフライヤーやソラシドエアもLCCのような安い運賃や、路線の拡大で利用する方も増えてきましたよね!
サービスにも力を入れているようなので、ぜひ航空会社を選ぶ際には、受けられるサービスもひとつの比較対象に入れてみてはいかがでしょうか?
機内で赤ちゃんがぐずった時にオススメの3つの対処法
おむつも大丈夫、ミルクもたっぷりあげた。それでも赤ちゃんが泣いてしまうのは、耳抜きができないことが原因かもしれません!
飛行機に乗ったことがある人なら、一度は耳がつまる感覚を経験されたことがあるのではないでしょうか?
赤ちゃんも同じように、耳がつまってうまく耳抜きができないことが原因で、ぐずってしまうことがあります(>_<)
とくに飛行機が上昇・下降するときには、気圧が大きく変化するため耳がつまりやすく、火がついたように泣き出す赤ちゃんも珍しくありません。
そんなときに試して頂きたいのが、つぎの3つです!
- 耳を冷やす
- 飲み物を飲ませる(授乳や、もう少し大きければジュースやお茶など)
- キャンディを舐めさせる(誤飲には注意しましょう!)
耳を冷やしたり、アゴを動かすと耳が痛くなりにくいといわれています。
飛行機が離陸・着陸をするタイミングにあわせて対策をすれば、赤ちゃんがぐずってしまうのを事前に予防できるので、ぜひ試してみてくださいね!
飛行機での上手な耳抜きの方法や、オススメの耳栓が知りたい方は、こちらの記事もあわせて読んでみましょう。
赤ちゃん連れの飛行機旅で受けられるサービスのまとめ
赤ちゃんと飛行機を利用するときは、はじめてでなくても不安になりますよね!
最近は空港の施設も充実していて、時間を有効的に使うこともできるので、待ち時間にたっぷり遊ばせて、ミルクを作って飲ませることで機内で、ぐっすり眠れる準備をしてあげましょう。
大手航空会社のANAやJALを筆頭に、空港や機内のサービスも充実しています。
赤ちゃんや小さなお子様と一緒だからこそ受けられるサービスもあるので、活用しない手はありませんよ!
赤ちゃんは、泣くことが仕事でもあります。
あまり不安に感じず、何かあれば空港のグランドスタッフや、機内のCAさんに色々相談してみてくださいね♪
最後まで読んでいただき、ありがとうございました(^^)