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海外旅行に薬は持っていける?海外に薬を持ち込む際のポイントと注意点

環境のまったく異なる海外へ旅行に行くとき、万一の体調不良に備えて薬は準備しておきたいところですよね。

また日常的に薬を服用している場合は、それらを飛行機や海外に持ち込めるかどうか、不安に感じている方もいるのではないでしょうか?

結論からいうと、例外を除いて海外旅行に薬を持っていくことは可能です!

この記事では、海外旅行には薬のフルセット持参を欠かさない、元CAで一児の母の「はな」が、市販薬と処方箋薬などを海外旅行に持っていく際のポイントを紹介します♪

海外旅行に薬や医療用器具を持っていく際の注意点

まずは海外旅行に、薬や医療用器具を持っていく際の注意点を紹介していきます。

当たり前ですが、海外は日本とは環境が異なりますよね。ですので普段から薬を飲むことの少ない方でも、環境が変化することで思わぬ、体調不良になる可能性があります。

現地では言語も異なるため、症状に合った薬を探すのも一苦労ですし、すぐに薬を買いに行ける状況にあるかもわかりません。

そのため症状が出た時、すぐに対処できるよう酔い止めや解熱鎮痛剤、風邪薬などの市販薬を持参しておくと安心です。

近年テロ対策で、薬の海外への持ち込みは規制が強まっています。

しかしポイントさえ押さえて準備をすれば、薬を機内に持ち込み、海外へ持っていくことができるので安心してください!

ここからは海外旅行に、以下の薬や医療用器具を持っていく際の注意点を紹介します。

  • 市販薬
  • 処方せん医薬品
  • 医療用器具

それでは順番に見ていきましょう♪

市販薬の場合

まずは市販薬を海外へ持っていく際の注意点について紹介します。

市販薬を海外に持っていく際に注意したいのは、『市販薬の量』です。

また液体であってもポイントさえ押さえれば、持ち込むことができますので、さっそく詳しく見てみましょう♪

持ち込めるのは必要な量だけ

解熱鎮痛剤や風邪薬などの市販薬は、飛行機内を含め、海外に持ち込むことが可能です。

ただし必要以上に大量に持ち込もうとすると、営業目的や他の理由があるのでは?と、保安検査や入国の際に思われてしまう可能性もあるので、必要な量に限って準備するようにしましょう。

その際、外箱に入れたまま保安検査に臨めば、薬の種類を理解してもらいやすいので安心ですね!

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市販薬は、持ち込み可能とはいえ、国によって法規制が異なります。

たとえば台湾ですと、持ち込みできる市販薬は6種類までといった規制もあるようですので、ご自身の渡航先の在日外国公館で確認しておけば確実ですよ!

各国の在日外国公館ホームページ:http://www.mofa.go.jp/mofaj/link/embassy/

液体の医薬品も持ち込み可能

液体の医薬品も、機内への持ち込み可能です。

一例を挙げてみましょう!

たとえばコンタクトレンズの保存液や洗浄液は、必要な量であれば機内に持ち込むことができます。

コンタクトレンズの保存液などは医薬品にあたるので、国際線の液体物の制限を受けません。

そのため国際線の機内持ち込みのルールである『100ml以下』である必要はありませんが、必要量を超えて持ち込もうとすると没収されることもあります。

ですので、携行サイズの小さな容量のものを用意すると安心ですよ♪

また保安検査を受ける際には、容器に製造元の名前が明記されたラベルが必要ですので、注意してくださいね。

詳しくは、以下の記事を確認してみるといいでしょう!

液体の機内持ち込み

液体の機内持ち込みの注意点を徹底解説!【元客室乗務員の解説動画あり】

2021-06-25

処方せん医薬品の場合

病院の薬(病院で処方されている薬)の場合、基本的には1ヵ月分であれば、海外旅行に携行することが可能です。

それを超える場合は、処方箋の写しや医師による証明が必要になります。

ただしこちらも渡航先によっては、持ち込むことが禁止されている薬や、薬の量に上限がある場合もあるため、あらかじめ渡航先の在日外国公館で確認するようにしましょう。

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医師による証明書が必要ない場合であっても、英文で書かれた薬剤証明書を持参することを、おすすめします。

こうした証明書があれば、薬の没収などのトラブルを防いだり、現地で体調を崩して病院を受診する際にも役立ちますよ!

英文の薬剤証明書の入手方法は、のちほど紹介しますね♪

医療用器具の場合

ANAやJALでは、血糖測定器を機内への持ち込みすることができます。

バッテリー駆動タイプの場合は、電池の確認が必要なことがあるので、あらかじめ航空会社に問い合わせるようにしてくださいね(^^)

医療用酸素ボンベは国によって対応が異なり、それによって機内への持ち込みが可能かどうかも変わってきます。

たとえば米国路線では、米国の法律により医療用酸素ボンベの持ち込みや預け入れが禁止されています。

そのためANAでは、米国路線の場合には医療用酸素ボンベの貸し出しの対応をしてくれます。

医療用酸素ボンベを機内に持ち込みたい場合には、持ち込みが可能かどうか事前に航空会社に問い合わせをしてみてくださいね。

参照サイト:ANA – 医療用酸素ボンベをご利用のお客様

ただし酸素ボンベでも、登山やスポーツ用の酸素ボンベは、機内持ち込みも預け入れもできませんので注意してくださいね!

海外への持ち込みで注意が必要な薬・医療用器具

海外に薬や医療用器具を持ち込む際には、手続きが必要な場合もあります。

また規制があって、海外へは持ち込むことができない種類の薬や医療用器具もあります。

ここではとくに注意が必要な、以下の3つの薬と医療用器具を紹介します。

海外への持ち込みに注意が必要な薬
  1. 医療用麻薬
  2. 向精神薬
  3. 注射剤

それぞれ具体的な注意点をみていきましょう♪

医療用麻薬・向精神薬・注射剤について
医療用麻薬・向精神薬・注射剤などは航空会社や国によって対応が異なります。

あらかじめ、利用予定の航空会社と在日外国公館に持ち込みが可能かどうか、また必要な書類等を確認するようにしましょう。

書類が必要でない場合であっても、トラブルを避けるために英文の薬剤証明書があると安心です。

医療用麻薬

ご自身の治療のために医療用麻薬を服用している場合は、事前に地方厚生支局長の許可を受け、医師の診断書を準備すれば、渡航に必要な医療用麻薬を持参することが可能です。詳細は各地方厚生局に確認してみてください。

ただし、厚生局に許可を受けても国によって持ち込みが禁止されている場合もあるので、在日外国公館で確認しましょう。

許可には時間がかかるので早めの申請が必要ですよ!

参照::近畿厚生局

向精神薬

向精神薬(睡眠薬や抗不安薬など)は、法律で出入国時に携行できる上限が定められています。

上限を超えなければ申請は必要ありませんが、もし上限を超える場合は医師による証明書が必要です。

上限を超えなくても、この書類がある方が保安検査や入国審査をスムーズに通過しやすくなるので準備しておくと安心です。

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ただし日本では一般的に使用されている薬でも、国によっては持ち込みが禁止されている場合があります。

没収だけでなく懲役刑を科せられることもあるので、事前に渡航先の在日外国公館で確認するようにしましょう。

参照:近畿厚生局

インスリンなどの注射器や注射剤

ANAやJALの場合、インスリンやエピペンなどの自己注射器は、機内への持ち込みが可能です。

航空会社への事前申告や、医師の診断書の提示は必要ありませんが、スムーズに保安検査を通過するために、処方箋や主治医の証明書などを携帯することをおすすめします。

また心配であれば航空会社に事前に確認をとっておけば安心ですよ。

ただし注射器や注射剤の持ち込みについても、国によって対応が異なるため、事前に渡航先の在日外国公館で確認するようにしましょう。

在日外国公館:https://www.ana.co.jp/ja/jp/serviceinfo/share/assist/support/medical/insulin.html

英文の薬剤証明書の入手方法

英文の証明書の作成は処方した主治医に依頼し、署名をしてもらうことで正式な書類となります。

主治医に依頼できないときは、近くの日本旅行医学会の認定医に、お薬手帳などの服用している薬の内容がわかるものを持参し、発行してもらうこともできます。

日本医学会の認定医検索はこちら:http://jstm.gr.jp/summary/

英文の薬剤証明書には公的に規定された形式はありませんが、患者氏名、疾患名、薬剤名、剤形、含有量、数量、医師名、住所、電話番号等が記載されます。

薬を持って、スムーズに保安検査や入国審査を通過するための方法

保安検査や入国審査の際に薬の説明ができるように準備しておけば、検査をスムーズに通過することができます。

逆に説明ができないと医薬品を没収されてしまう可能性もあるので注意してくださいね!

先ほど紹介したとおり、市販薬であればパッケージを準備しておくほか、処方箋医薬品であれば英文で書かれた薬剤証明書があれば安心です。

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他にも英語で書かれた「薬の説明書」を準備しておくことも対策のひとつとしておすすめです。

「くすりのしおり」というサイトで薬を検索すれば、日本語と英語両方で書かれた説明を見ることができます。

これを印刷して持参すると簡単に説明できるので安心ですよ♪

HP:くすりのしおり

海外旅行の持参薬を準備するポイント

ここからは、海外旅行の持参薬を準備する際に、気をつけたいポイントを紹介します(^^)

ポイントは以下の3つです。

海外旅行に薬を持参する際に気をつけたい点
  • 薬は小分けにして手荷物に入れる
  • 処方せん医薬品は多めに準備する
  • 処方せん医薬品をもらう際は早めに病院を受診する

では、それぞれの詳細を見ていきましょう。

薬は小分けにして手荷物に入れよう

薬は小分けにしてバッグに入れるようにしましょう!

飛行機内で必要な薬は忘れずに、機内へ持ち込む手荷物にいれるようにしてくださいね。

到着地でスーツケースが紛失しているなどのイレギュラーも考えられますので、そうした場合に備えて少し多めにいれておくと安心です!

また渡航先でも手荷物の紛失や盗難の可能性がありますので、薬をすべて同じバッグに入れてしまうと、手荷物を紛失した際に大変です。

そのため現地でも必要な量より少し多めに、バッグに入れて持ち歩くようにするといいですよ♪

処方せん医薬品は多めに持参しよう

持参薬が不足して困ることのないよう、多めに持参するようにしましょう。

海外旅行では、天候の悪化や予定の変更などで急に延泊になる可能性もあります。

そうした際、多めに薬を持参しておけば、薬が不足してしまう事態を防ぐことができます!

渡航前に病院はなるべく早めに受診しよう

処方せん医薬品を持参する場合は、海外旅行に出発する前に、なるべく早めに病院を受診して、薬をもうことをおすすめします。

英文の薬の証明書の発行に時間がかかることもあるかもしれませんし、渡航先や治療中の病気によっては事前にワクチンを打っておいたほうがいいと、医師から勧められることもあるかもしれません。

海外で薬を飲むときの注意点

水道水

持参薬を現地で飲む際には、水にも気をつけるようにしましょう!

国によっては薬を飲む際に水道水で飲むと、下痢になったり体調が悪くなったりする可能性もあります。

とある発展途上国では、シャワーの水が口に入っただけで、下痢になったという話もあるくらいです・・・(汗)

日本と同じように考えず、ミネラルウォーターを購入すすれば安心です♪

また体調が悪いなと思ったら、早めに薬は飲むようにした方がいいかもしれませんね。

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海外旅行では、日本と現地に時差がありますよね。

日本から現地に到着した日には、時差も考慮して、薬を飲む時間にも注意したいですね!

海外の薬局で薬を購入する際のポイント

もし現地で薬を購入する場合には、ツアーコンダクターや旅行会社、またはホテルのフロントに問い合わせる、近くの信頼できる薬局を紹介してくれます。

また薬局では薬剤師に症状を伝えるほか、もし必要な成分がわかっている場合は、成分の名を伝えて薬を購入するといいです。

発展途上国では輸入品や偽の薬もありますので、海外では信頼できる薬局で、薬を購入するように心がけてくださいね!

これだけは持っていこう!おすすめの常備薬

薬

ここからは海外旅行に携行すると、安心なおすすめの常備薬(市販薬)を紹介します。

薬の種類だけでなく、海外旅行中に薬が必要になるケースもあわせて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪

普段は薬を飲むことがほとんどない人でも、ここで紹介する薬を持参しておけば、万が一のとき役に立ちますよ。

解熱鎮痛薬

解熱鎮痛薬は、海外での急な発熱や頭痛・歯通などの痛み止めとして重宝します。

海外旅行中は、普段は熱を出さない人でも環境の変化で発熱したり、気温の変化や疲れがたまって頭痛が起こったりすることがよくあるので、鎮痛薬は必ず持っておきたい薬です。

酔い止め

飛行機は想像以上に揺れることがあるので、酔い止めがあると安心です。

また渡航先でもバスや船に乗る予定のある人は、持参するようにしましょう。

船は案外揺れるので、普段乗り物酔いをしない人でも、気持ちが悪くなる可能性は十分ありますよ(><)

風邪薬・頭痛薬・トローチ

海外旅行では環境や気温の変化が原因で、風邪をひきやすいです。

そんな時にバファリンなどの風邪薬や頭痛薬があれば、早めに対処することができます。

また飛行機内は乾燥しているので、喉が痛くなったり乾燥しがちです。

そんな時のためにトローチを持っていけば、快適に過ごせますよ。

胃薬・胃腸薬・下痢止め

海外では食事内容が日本とは異なるため、お腹の調子を崩してしまうことは多々あります。

そんな時に胃薬や胃腸薬、下痢止めがあれば安心です。

ツアーだと食事内容も選べないことが多いので、ポテトばっかりで胃もたれしちゃったなんてこともありえます。

持ち物に胃薬を忍ばせておくといいですね、水なしで飲めるタイプの薬もありますよ!

虫刺され

海外では思った以上に虫刺されに悩まされることがあります。

とくに南国ですと蚊やアブ、蜂などに刺されることもありますし、ホテルの部屋の中で蚊が飛んでいて刺されたという話も聞きます。

刺されたときにすぐ虫刺されの薬を塗れば、悪化せずにすむ可能性が高いと思います。

その他

以下は、上記以外にもあると便利な薬や医薬品関連のグッズです。

  • 皮膚薬
  • アレルギー薬
  • 消毒薬
  • カットバン
  • ピンセット
  • ハサミ
  • マスク
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厚生労働省のホームページでは、渡航先の国に合わせておすすめの薬セットを紹介しています。

こうしたサイトも参考に、ご自身の旅行先や現地での活動内容に合わせて、必要な常備薬(市販薬)を準備してみてくださいね!

厚生労働省:https://www.forth.go.jp/useful/attention/03.html

いざという時に頼れる機内にある医薬品

機内には風邪薬や鎮痛剤、カットバンなどある程度の医薬品が準備されています。

ご自身で準備されるのが一番確実ですが、もし手元に薬がなく機内で体調が悪くなった時には、CAさんに症状を伝えて薬をもらえないか聞いてみてくださいね。

また持参薬を機内で飲みたいときは、CAさんにお願いすればお水や白湯をもらうことができますよ♪

まとめ

海外旅行に薬を持っていくポイントをご紹介しましたが、いかがでしたか?

いつもは元気な方でも海外旅行中は思わぬ体調不良になることがあります。

そんな時でもきちんと薬を持参していれば、体調の悪化を防いで楽しく旅行することができますよ!

旅行中はムリせず、もし体調が悪くなったら早めに医療機関の受診も検討するようにしてください。

そうなってくると、海外旅行保険についても検討しておきたいところですので、海外旅行保険についても、また記事を作成しますね!

ADVISORこの記事を監修した人

Asumi

元ANA客室乗務員。高知県出身。
大学在学中に友人とバックパックでヨーロッパ一周など、これまで仕事を含め、旅した国は25ヵ国。結婚後1年間は沖縄の石垣島で過ごし、3児の母。
元客室乗務員としてのホスピタリティと、その豊富な旅行経験をもとに、トリップアテンダントでライター・監修者として活動。

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