海外旅行中にクレジットカードで支払いをするとき、
「伝票のサインは、ローマ字で書くべき?」
「パスポートの署名欄と一致させるべき?」
などなど、サインをどうするかが、曖昧ではありませんか?
また、これからカードの裏面にサインをするという方の中には、『海外では漢字のサインの方が安全』、という噂が気になっている方も多いでしょう。
結論からお伝えすると、どんなサインにするべきかと、頭を抱える必要はありません!
- サインパネル(裏面の署名欄)に、サインが書かれてある
- 伝票には、サインパネルと同じサインをする
この2つのポイントさえおさえておけば、ローマ字でも、漢字でも、ほかの言語でも、基本的になんでも大丈夫です。
「でも、漢字の方が真似されにくいんじゃ…?」と、半信半疑な方のために、もう少し詳しく解説していきますね(^^)
目次
海外でもクレジットカードと伝票のサインは一致が鉄則
海外でクレジットカード伝票にサインをするとき、「漢字のサインじゃ読めないだろうから、ローマ字で…」なんて、気を回さなくても大丈夫です。
むしろ、カード裏のサインパネル(署名欄)は漢字なのに、伝票にはローマ字でサインをしてしまうと、サインが一致せずに支払いが拒否される可能性があります。
そもそも、伝票にサインをする理由は、次の2つです。
- カードの利用者が、持ち主本人であることを確認する
- 『伝票の内容に同意して支払います』という同意を示す
国内・海外にかかわらず、ポイントは『伝票のサインと、裏面のサインが、一致しているかどうか』、それだけです。
海外の店員さんに書かれた文字が解読できなくても、まったく問題ありません。
以前、イギリス人同僚が、カード裏に『CHECK ID(身分証を確認してください)』と注意書きをしているのを発見して、
「不正使用の予防に役立つかも!そのアイディアいただき!」と、さっそく真似して、自分のカード裏にも書き加えたのですが…
お店でクレジットカードの伝票にいつものようにサインをしたところ、サインが違うと言って断られてしまいました。
なんと、うっかりサインパネル内にCHECK IDと書いたために、CHECK IDという文字まで、私のサインの一部とみなされてしまったのです。
結局、有効期限が切れるまで、普段のサインとCHECK IDの両方を書くはめになりました…。
サインパネル内に書いたものは、すべてサインとみなされるので、私のようにならないよう気をつけてくださいね!
海外で使うクレジットカード裏面のサインはどうする?
クレジットカードの裏面のサインがなかなか決まらなくて、まだ空欄という方も少なくないでしょう。
「海外で使うなら、国際的に通用しそうなローマ字にするべき?」それとも、「偽造が難しいといわれる漢字が安全?」
って、私も延々と考え込んだ経験があります。
でも、そんな悩みは時間のムダでした!
これから、その理由を説明していきますね。
クレジットカードのサインはなんでもOK
はじめにお伝えしたとおり、サインパネルのサインと一致さえしていれば、クレジットカードのサインは原則なんでも大丈夫です。
ローマ字や漢字に限らず、例えば、ひらがな、カタカナ、ハングル文字などのほかの言語の文字でもOK。
ファーストネームのみや、イニシャル、芸能人のサインのように崩した文字でも、もちろんOKです。

ちなみに、私のクレジットカードのサインは、『ファーストネームのアルファベットを崩したもの+顔文字』です。
子供の落書きみたいなサインですが、イギリスの銀行でも問題なく正式なサインとして登録できました(^^)
ただし、あまり凝りすぎて、書くのに時間がかかったり、毎回同じにならないサインは避けたほうがいいでしょう。
クレジットカードのサインは、『一致』がキーワードなので、普段から書き慣れているサインが一番です。
『海外では漢字のサインが安全』とは限らない
クレジットカードを海外で使うなら、漢字のサインにしたほうが真似されにくいので安全と、よくいわれていますよね。
実際に、ライフカードの公式サイトにも書かれていました。
なお、サインパネル(署名欄)のご署名につきましては、不正利用を防ぐため、比較的他者に真似されにくい漢字でのご記入を推奨いたしております。
(※特に海外では有効です。)引用元:ライフカード
でもこれ、私は都市伝説だと思っています。
なぜなら、
- 店員さんが、漢字の筆跡の違いに気づかない
- プロの手にかかれば、どの言語でも関係ない
- 不正使用されても補償がある
ひとつずつ説明していきますね。
1.店員さんが、漢字の筆跡の違いに気づかない
海外では、漢字に慣れていないので真似されにくい、といいますよね。
事実ではありますが、逆にそういう国ではたいてい、サインを確認する人も漢字に慣れていないません。
そのため、筆跡が違っても、気づかれにくいというデメリットがあります。
正直なところ、サイン文化が進んでいるといわれるヨーロッパでさえ、細かくサインの筆跡を確認するお店は、めったにないでしょう。
2.プロの手にかかれば、どの言語でも関係ない
プロの犯罪者の手にかかれば、クレジットカードのサイン偽造なんて朝飯前です。
どんな言語でサインをしていようが、簡単に真似されてしまいます。
漢字のサインだからといって、偽造される確率が下がるということは、考えにくいでしょう。
3.不正使用されても補償がある
万が一、クレジットカードのサインが偽造されて、不正利用されたとしても、補償が適用されるので安心です。
ただし、ICカードの暗証番号を使っての不正使用被害は、補償の適用外なので、暗証番号の管理には十分注意しましょう。
こちらの記事で、海外でクレジットカードを使うときの注意点がチェックできますよ!
クレジットカードとパスポートのサインは同じにする必要はない
クレジットカードもそうですが、ホテルにチェックインするときなど、海外で使うサインはパスポートと同じにするべきかどうかも、よくある疑問のひとつですよね。
答えは、『同じサインにしなくてもOK』です。
海外でも、パスポートのサイン、銀行やクレジットカードのサイン、普段使いのサイン(認印代わり)というように、サインを使い分けている人がほとんどです。
私のパスポートのサインも、さすがに顔文字付きのサインではありません(^^;)
ただ、あまりサインの種類をコロコロ変えていると、「あれ?どのサインだっけ?」と思い出せなくなるので、ある程度統一しておいたほうが便利でしょう。
クレジットカード裏面のサインを書き間違えたとき
裏面のサインを書き間違えてしまった!というときは、基本的にそのまま使うしかありません。
私の『CHECK ID事件』と同様に、有効期限が切れるまで、間違えたサインを正式なサインとして使い続けましょう。
逆に、次のようなことは、絶対にしてはいけません!
- 一度書いたサインを上からなぞる
- 修正ペンなどでサインを訂正する
- 間違えた箇所を塗りつぶしたりして訂正する
サインの上書きや訂正をすると、カードが無効になってしまいます。
サインパネルが真っ黒になってしまったり、どうしてもサインが認識できないような場合は、クレジットカード会社に相談してみましょう。

しまう前に、しっかり乾燥させてくださいね!
クレジットカードの裏に必ずサインをするべき理由
クレジットカードのサインをどうする悩む気持ちもわかりますが、サインパネル(署名欄)を空欄にしておくのは危険です!
その理由は…
- 利用を断られることがあるから
- 不正使用の補償が受けられないことがあるから
どういうことなのか、詳しく説明していきますね。
1.クレジットカードの利用を断られることがある
クレジットカードの裏面にサインがないと、支払いを断られる場合があります。
なぜなら、本当にカードの持ち主かどうかが、確認できないからです。
基本的に、「じゃぁ、今書きます!」というのも、受け付けられません。

ICカードでも、リファンド(返金)を受ける場合や、端末がうまくICチップを読み取れないときは、サインが必要になります。
その際に、サインパネルが空欄だと、利用拒否されることがあるので気をつけましょう。
2.不正使用の補償が受けられないことがある
万が一、クレジットカードが偽造サインにより不正使用された場合は補償が受けられると、先ほどお伝えしましたが…
でもこれは、裏面にサインがされている場合に限ります。
サインパネルが空欄のまま、紛失や盗難に遭って不正使用されても、補償は受けれない可能性が高いので注意しましょう。
持ち主のサインが自由に書き込めるカードなんて、『不正使用してください』と言っているようなものですもんね。
クレジットカードを受け取ったら、できるだけ早くサインをしておきましょう!
海外で使うクレジットカードのサインについてのまとめ
今回は、海外で使うクレジットカードのサインについて、お伝えしてきました。
最後にもう一度、ポイントをおさらいしておきますね。
- 海外で使うからといってサインを変える必要はない
- クレジットカードの裏面のサインと伝票のサインは必ず一致させる
- クレジットカードの裏面のサインは、普段書き慣れているものがベスト
- どんなサインにするかより、サインパネルを空欄にしないことの方が大事
海外だからといってローマ字にする必要も、不正使用を心配して漢字にする必要もありません。
あまり深く考えすぎず、毎回同じ筆跡で書きやすい、書き慣れたサインが一番です!
どんなサインでも、紛失や盗難時の不正使用の可能性はたいして変わらないので、できるだけ早めにサインを書いておきましょう。
今回は、クレジットカードのサイン(署名)についてのモヤモヤを、スッキリ解消させていきたいと思います。