個人で海外のホテルを予約したはいいけど、英語でのチェックインが心配という方も多いのではないでしょうか?
団体ツアーなら添乗員さんがまとめてチェックインしてくれますが、個人旅行だとそうもいきませんよね。
でもその不安、英語だけが原因ではないかもしれません。
「英語でよくわからないことを言われて、答えられなかったらどうしよう?」
「ホテルのチェックインの仕方なんてわからないのに、しかも英語・・・」
というように、チェックインの手続きに対する漠然とした不安も混ざっていませんか?
今回は、ホテルのチェックインで使える英語を、手続きの流れにそってご紹介していきたいと思います。
ホテルのスタッフは、マニュアルにしたがって、チェックイン業務をこなしているので、突拍子のない質問をすることなんて、まずありません。
ですので、こちらもマニュアル通りの受け答えを準備しておけば、大丈夫です!
チェックイン手続きの重要なポイントさえおさえておけば、フロントスタッフの英語をすべて聞き取る必要もありません。
「なんで、そんなことを自信満々に言いきれるの?」と、思いましたか?
実は私、CAになる前はホテルでフロント・コンシェルジュとして勤務していたのです(^^)
外資系ホテルで5年間、毎日お客様のチェックインをする側にいた経験をもとに、よく使う英会話フレーズや聞き取りたいキーワードをまとめたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
まずはチェックインしたいことを伝えよう
海外のホテルにチェックインするために、覚えておきたい最重要フレーズです。
これさえ言うことができたら、あとはなんとかなります!
ホテルの予約確認書はすぐに手渡せるように、バッグから出しておきましょう。
またドアマンやベルボーイがいるホテルでは、スーツケースを持って到着したあなたを見つけて、『チェックインでございますか?』と先に声をかけられることも珍しくありません。
その場合、『Are you checking in? 』と、check inが現在進行形になることが多いので、check in(チェッキン)という音だけでなく、Checking in(チェッキンギン)という音にも慣れておくと戸惑いませんよ。
ではホテルのフロントスタッフとの会話形式で、英会話フレーズの使い方を見ていきましょう。
こんにちは。ご用件をお伺いいたしましょうか?
こんにちは。チェックインをお願いします。
かしこまりました。ご予約はされていますか?
はい。山田花子の名前で予約しています。
名字のつづりを教えていただけますか?
もちろんです。Y-A-M-A-D-A。
- booking confirmation (予約確認)
- booking confirmation letter(予約確認書)
- reservation(予約)
- I have a reservation under XXX.(XXXの名前で予約をしています。)
そうするとそのあとの質問が大幅に省略されますよ!
パスポート・クレジットカードを提示する
- ID /Passport (身分証明書/パスポート)
- Credit card/ deposit (クレジットカード/デポジット・預け金)
海外のホテルにチェックインするときには、身分証明書としてパスポートの提示を求められます。
Passport(パスポート)ではなく、ID(アイディー)と言われることも多いです。どちらかが聞こえたら、パスポートを手渡しましょう。
つぎにクレジットカードですが、これはほとんどの場合、宿泊費支払い用ではなくデポジット用です。
実際に課金されるわけではなく、カードの利用限度額のなかからデポジット分を仮押さえ(プリオーソライゼーションといいます)するだけなので、なにごともなければ チェックアウト後に解除されます。
聞き取りたいキーワードは、以下のような単語です。
- credit card (クレジットカード)
- deposit(デポジット)
- incidentals(インシデンタルズ)
- pre-authorization(プリオーソライゼーション)
フロントスタッフとの会話は、このような感じです。
身分証明書をいただけますか?
もちろんです。私のパスポートです。
デポジットとして、クレジットカードをいただけますか?
もちろん。
「宿泊費は予約したときに支払い済みなんだけど、二重でチャージされたりしないかな…?」
と心配なときは、ひとこと確認しておくと安心です。
宿泊費はすでに支払っているのですが。
心配しないでください。これはただのプリオーソライゼーションです。
- pre-authorization(プリオーソライゼーション)
- security deposit(預け金・デポジット)
- Incidentals(ミニバー使用料などの雑費)
海外旅行中のいろいろなシーンで活躍するクレジットカードですが、海外のホテルでは、チェックインにクレジットカードが必須です。
実は複数枚持って行かないと困ることもあります。気になる方はこちらの記事もおすすめです。
宿泊者カードに記入する
海外のホテルでも、日本のホテルや旅館と同じように、宿泊者カード(Registration card)に記入しなければなりません。
会社名や役職など、細かい質問がたくさん書かれてあることもありますが、観光の場合は、名前、自宅の住所、連絡先(emailなど)などの基本情報と署名だけでOKです。
宿泊者カードの英語
宿泊者カードに書かれてある英単語をまとめてみました。
日本の住所は、あらかじめ英語で書いたメモをカバンに入れておくと、サッと書けるのでおすすめです。
- Title:Mr、Ms、Mrs、Drなどの敬称(自己申告です)
- First name(s)もしくはForename(s):下の名前
- Last nameもしくはSurname:名字
- Nationality:国籍
- Address:住所
- Zip codeもしくはpostcode:郵便番号
- Email:Eメールアドレス
- Telephone number:電話番号
- Leisure /Business:(滞在目的)休暇・ビジネス
- Signature:署名(漢字のサインでもOK)
部屋のリクエストを伝えてみよう
Do you have XXX available?(〜の空きはありますか?)
同じタイプ・同じ料金の客室でも、喫煙・禁煙、フロア数、部屋の向いている方角などで、かなり部屋の印象は変わってきます。
満室の場合は難しいのですが、空き状況によってはリクエストが通ることもあるので、思い切って聞いてみましょう。
とくに客室が喫煙か禁煙なのかは、必ず確認することをおすすめします。
喫煙(禁煙ルーム)は、つぎのようにリクエストすることができます。
- May I have a (non) smoking room?
喫煙(禁煙)ルームにしていただけますか? - Do you have a (non) smoking room available?
喫煙(禁煙)ルームの空きはありますか?
- A high floor room(高層階の部屋)
- A city view room(町並みが見える部屋)
- An ocean view room(海が見える部屋)
- A quiet room(静かな部屋)
リクエストする部屋のタイプを入れ替えて、フレーズを応用することもできますよ。
カギを受け取ってチェックイン完了
ほかにお役に立てることはございますか?
カギも渡されて、チェックインは完了した!と思ったら、「スタッフさんから、なにやら早口で言われた!しかもこっちの返事を待っているみたいだけど・・・」という場合は、レストランでの『以上でよろしいですか?』のような、締めのフレーズである可能性が高いでしょう。
なぜならホテルスタッフのマニュアルで、最後にこの質問をすることになっているからです(^^)
質問のなかで『Anything』、『assist』、『help』という英単語が聞こえたら、あまり深く考えず、『No, thank you.』と答えればOKです。
Your room number is 123.
こちらがお部屋のカギです。
部屋番号は123です。
ありがとう。
ほかにお役に立てることはございますか?
いいえ、けっこうです。
Have a lovely stay.
なにか御用がございましたら、お気軽に客室の電話から0をダイヤルしてください。
快適なご滞在を。
ありがとう。
ベルボーイがいる場合は、カギはベルボーイに手渡されます。
部屋の設備をひと通り説明してもらったら、『Thank you』とお礼を言ってチップを渡しましょう。
チップを渡さなくてもいい場合もありますので、詳しくはこちらの記事をチェックしてみてください!
チェックインで使える質問フレーズ【応用編】
チェックインのときに、フロントスタッフから説明されなかったことをこちらから質問できると便利ですよね。
そこでホテルのチェックインでよく使いそうな質問フレーズを、いくつかピックアップしてみました!
Could you keep my suitcase until check-in time?
チェックイン時刻までスーツケースを預かってもらえますか?
チェックイン時刻より早く到着した場合でも、ホテルによってはスーツケースを預かってくれます。
重い荷物を持ったまま、観光するよりも、一度ホテルに荷物を預けるといいですよ(^^)
※貴重品の管理には気をつけてくださいね。
Is breakfast included?
朝食は含まれていますか?
『Is breakfast complimentary?(朝食は無料ですか?)』という聞き方もできます。
Could you tell me the opening times for the swimming pool?
プールは何時から何時まで利用できますか?
swimming poolのところを、bar(バー)やrestaurant(レストラン)などに変えて、フレーズを応用できます。
Is there free Wi-Fi in the room?
部屋に無料のWi-Fiはありますか?
パスワードが知りたい場合は、
『May I have a password for Wi-Fi?(Wi-Fiのパスワードを教えてください。)』と聞けばOKです。
I will be checking in late.
チェックインが遅くなります。
チェックインが遅れると、ドタキャンだと思われて、予約が取り消されることがあります。
予約時に知らせたチェックイン予定時刻より大幅に遅れそうなときは、前もってホテルに電話かメールで連絡しておきましょう。
時間に余裕があれば、電話より英語のハードルが低くて、証拠としても残せるメールがおすすめですよ。
メールの例文も書いておきますので、必要に応じてコピーして、内容を変えて使ってみてください。
チェックインが遅れることを知らせるメールの例文
【件名】Re: My arrival time
【本文】Dear Sir or Madam,
I am writing to inform you that I will be checking in late.
I have booked a room at your hotel as follows;
Reservation ref#12345
Reservation name: Hanako Yamada
Check in: 5 May, 2019
Check out: 12 May, 2019
I will be arriving at your hotel at around 23:00 due to my flight schedule.
Kindly acknowledge receipt of this email.
Kind regards,
Hanako
日本語訳
【件名】私の到着時刻について
【本文】ご担当者さま、
私のチェックイン時刻が遅くなることをお知らせするために、メールを書いています。
私は下記の通り、貴ホテルに予約をしています。
予約番号:12345
予約名:Hanako Yamada
チェックイン日:2019年5月5日
チェックアウト日:2019年5月12日
フライトスケジュールのため、ホテルにチェックインするのは23時頃になりそうです。
このメールを確認されましたら、お手数ですがご返信ください。
よろしくお願いいたします。
花子
海外ホテルのチェックインで使う英会話のまとめ
今回は、海外のホテルでチェックインするときに役立つ英会話フレーズや、聞き取りのキーワードとなる英単語をご紹介しました。
絶対に言えるようにしたいフレーズは、ただひとつ、「 I’d like to check in, please.」だけです!
あとは、
- パスポートを提示する
- クレジットカードを提示する
- 宿泊者カードに記入する
- カギを受け取る
また海外のホテルに宿泊するときは、必ず予約の確認メールなどをプリントアウトして持っていきましょう。
フロントスタッフが知りたい情報は、ほとんどこの予約確認書に書かれてあるので、英語でのやり取りがかなり省略されますよ。
イギリス在住の元CA、柴田です(^^)