柴田柴田

元CAが教える海外旅行で最低限必要な英語フレーズ10選

『海外旅行に最低限必要な英語のフレーズ』ってよく聞きますが、本当に最低限の英語で大丈夫なの?と、半信半疑な方も多いのではないでしょうか?

結論からいうと、意外となんとかなります!

柴田
こんにちは!

現在イギリス在住で、元外資系CAの柴田です(^^)

私がはじめて海外に行ったのは、高校生のときのイギリスへのホームステイでした。いまでこそ英語で仕事や生活をしていますが、当時の私の英語力といえば、それこそ中学英語に毛が生えた程度。

でもそこで気づいたのが、『同じフレーズの使い回しでいける!』ということです。

以前、イギリス人の友人とパリのルーブル美術館に行ったときのことです。友人が美術館スタッフに、「モナ・リザはどこですか?」という簡単な質問を、イギリスらしい回りくどい英語で聞いたのですが全然通じませんでした。

ところが私のシンプルな『Where is Mona Lisa?』なら一発で通じたのです!

海外旅行で必要な英語力は、中学英語レベルで十分なのです。むしろ英語圏以外では簡単な英語のほうが通じることもあります。

今回は現在イギリス在住で、元外資系CAのわたくし柴田が厳選した、海外旅行に行く前に最低限おぼえるべき英語のフレーズを10個だけ紹介しますね♪

本当に使用頻度が高くて、応用が効くものを、わたしの経験をもとに選んでみました。この基本の10フレーズに、ガイドブックや目的地を書いたメモの指差しを組み合わせれば、ほとんどのことは伝えられるはずです!

10個だけなので、繰り返しこの記事を読めば、簡単に覚えることができると思いますよ(^^)

5W1H

中学英語でおなじみの、Wではじまる5つの疑問詞と、Hではじまる1つの疑問詞です。

念のために、それぞれの意味をおさらいしてみましょう。

  1. What = 何
  2. Who = 誰
  3. When = いつ
  4. Which = どれ/どっち
  5. Why = なぜ
  6. How = どうやって

なんかなつかしいですよね(^^)笑

この5W1Hの意味をしっかりおぼえておけば、たとえちゃんとした文章を作れなくても、たいていの質問の意味は通じます!

たとえば道をたずねたい時。
「Do you know where 〇〇 is?」の代わりに、「Where is 〇〇?」と言っても、問題ないでしょう。

Where?How?といいながら、ガイドブックの地図を指差すだけでも、目的地の場所や行き方を聞いているんだな、ということが相手に伝わるはずです。

Excuse me.

海外旅行先で道に迷ったときや機内でCAに話しかけたいときなど、まずはこの一言で相手の注意をひきましょう。

いきなり質問をするよりも、あなたの英語に耳を傾けてくれる可能性が高くなりますよ♪

May(Can) I 〜?

『〜をしてもいいですか?』 と、相手に許可を求めるときにつかう英語のフレーズです。

「May I 〜」でも、「Can I 〜」でも、ほぼ同じ意味になりますが、「May I 〜」の方がより丁寧に聞こえます。

あなた
<例文1>
May I try this on?
試着してもいいですか?

<例文2>
May I put my bag down here?
ここにカバンを置いてもいいですか?

May(Can) I have 〜?

自分のリクエストを伝えるときに使える、便利な英語のフレーズです。

あなた
<例文1>
May I have a window seat?
窓際の席にしていただけますか?

<例文2>
May I have Orange juice?
オレンジジュースをいただけますか?

Could(Can) you 〜?

相手になにかをしてほしいときに使える英語のフレーズです。

Could youでも、Can youでも意味はほぼ同じですが、Could youのほうがより丁寧な表現です。

あなた
<例文1>
Could you tell me how to get to XXX?
XXXまでの行き方を教えていただけますか?

<例文2>
Could you keep my suitcase until check-in time?
チェックインの時刻までスーツケースを預かっていただけますか?

I’d like to 〜/I’d like 〜

『〜したいのですが/〜をいただきたいのですが』というふうに、自分のリクエストを伝える英語の表現です。

『I’d like to 』のあとには動詞が続きますが、『I’d like + 名詞』のかたちでも使えます。

ここで、「I want to/I want ではダメなの?」と思った方もいるでしょう。もちろんWantでも意味は通じますし、間違ってもいません。

ただし希望を伝えるというよりは「〜がほしい!〜したい!」と要求しているような印象をあたえてしまいます。

場合によっては失礼だと思わることがあるので、できるだけ『 I want(to) 』ではなく、『 I’d like(to) 』 という癖をつけておきましょう!「 I’d 」は、「 I would 」の省略形ですが、省略せずに「 I would like (to) 」と言ってもOKです。

あなた
<例文1>
I’d like to book a table, please.
テーブルを予約したいのですが。

<例文2>
I’d like a large latte, please.
ラージサイズのラテをお願いします。

Is(Are) there 〜?

『〜はありますか?』と、質問したいときに使います。

あなた
<例文1>
Is there free wifi in the room?
(ホテルの)部屋に無料のwifiはありますか?

<例文2>
Are there any bus stops around here?
この辺にバス停はありますか?

単数形ならIs there〜?複数形ならAre there〜?ですが、そんなに難しく考えなくても大丈夫です!ネイティブでもたまに間違えますし、間違っていても通じます。

Do you have 〜?

直訳すると『〜を持っていますか?』ですが、お店やレストランなどで店員さんに対して『〜がありますか?』と聞きたいときに使うフレーズです。

あなた
<例文1>
Do you have a toilet(bathroom)?
(店内に)トイレはありますか?
イギリス英語でトイレはtoiletですが、アメリカ英語ではbathroomやrestroomといいます。

<例文2>
Do you have Japanese/English menu?
日本語/英語のメニューはありますか?

Do you know 〜?

『〇〇を知っていますか?』という意味のフレーズで、観光地に行く途中に迷ってしまったときに便利です。

博物館のスタッフなど、目的地を絶対に知っていると思われる場合には、『Where is 〇〇?(〇〇はどこですか?)』と直接聞いても問題はありませんが、外で道をたずねるとき、相手が目的地の場所を必ず知っているとは限りませんよね。道を聞いた相手も旅行客という可能性だって大いにありえます。

そんなときは、『Do you know +(目的地)?』 と聞いたり、『Do you know this place?』といいながら目的地が書かれた地図やガイドブックを指差すのがおすすめです。

『Do you know』のあとに、『how to get to 〇〇(〇〇への行き方)』を組み合わせる上級テクニックも使いこなせると便利です。

あなた
<例文>
Do you know how to get to the British Museum?
大英博物館への行き方を知っていますか?(=知っていたら教えてください。)

Please/Thank you

最後に、PleaseとThank youです。

英語でもこの2つのフレーズはマジックワードと呼ばれていて、子供が言い忘れると、『 What’s the magic word?(マジックワードはなんだっけ?)』と親に叱られることも珍しくありません。

ディズニー映画の『アナと雪の女王』でも最後の方に出てきましたよね。

たとえば機内で飲み物を注文するとき、『Orange juice.(オレンジジュース)』と単語だけで答えても意味は通じます。私は日本人としての感覚もわかるので、とくになんとも思いませんが、ここだけの話、これを言われた客室乗務員は、内心イラッとしている人もいるはずです。

当たり前ですよね。「何をお飲みになられますか?」と聞いて、お客様から「オレンジジュース」としか言われなかったら、誰だっていい気分はしませんよね。『Orange juice, please.』、そしてオレンジジュースをもらったあとは『Thank you.』と言うだけで、いっきに印象がよくなるので試してみてくださいね!(^^)

海外旅行で最低限必要な英語フレーズ10選まとめ

海外旅行に行く前に、最低限おぼえておくべき英語は、今回ご紹介した10フレーズだけです。

大切なのでもう一度、書いておきますね。

海外旅行で最低限必要な英語フレーズ10選
  1. 5W1H
  2. Excuse me.
  3. May(Can) I 〜?
  4. May(Can) I have 〜?
  5. Could(Can) you 〜?
  6. I’d like to 〜/I’d like 〜
  7. Is(Are) there 〜?
  8. Do you have 〜?
  9. Do you know 〜?
  10. Please/Thank you=マジックワード

どのフレーズも、「あ!これ中学英語で習った気がする」というものばかりではありませんか?

そうなんです。海外旅行で本当に実用性が高い英語は、意外と簡単なのです。

細かい文法の間違いなんて、誰も気にしていません。最低限のコミュニケーションがとれれば大丈夫!

それに、『英語が通じた!』という達成感も、海外旅行の醍醐味のひとつですよね。私も高校生の頃に、つたない英語が通じたことが嬉しくて、ついには客室乗務員として海外旅行を仕事にしてしまいました。

特定のシーンで便利な英会話フレーズをひとつひとつおぼえていても、キリがありません。

まずはこの10フレーズをマスターして、海外旅行を満喫しましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

柴田

元キャセイパシフィック航空の客室乗務員。大分県出身。

CA歴は8年。これまでに訪れたことのある国は15ヵ国以上、複数の国で海外在住の経験もあり、現在もヨーロッパに在住で2児の母親。今までに行ってよかった国はイギリス。

趣味は語学習得とアロマセラピー。本場イギリスでセラピストの資格を取得。英語とフランス語はネイティブ並みで、現在はポーランド語、広東語を勉強中!
ドリンクをサービスするキャビンアテンダント