「国によって、出入力カードの書き方って違うの?」
「いつ書くのがベスト?」
いきなりですが、パスポートがあれば外国に入国できると思いがちですよね?
しかし実際は、パスポートの提示とともに入国カードの提出が義務づけられている国がほとんどです。
入国カード以外にも、中国やシンガポールのように、その国を出る際に出国カードの提出が必要になる国もあります。
この出国カードは、たいていの場合、入国カードに切り取り線でくっついています。入国審査で入国カードが切り取られ、出国の時に残りの出国カードを提出します。
出入国カードに記入する内容は、どの国でもだいたい同じなので、一度書いてみればすぐに慣れるものです!
それでは参りましょう♪
目次
出入国カードはどこで手に入る?
必要書類である出入国カードは、そもそもどこで手に入るのでしょうか?
- 旅行会社
- 機内で客室乗務員が配布する
- 現地の入国審査場の付近
旅行会社でツアーやチケットを申し込んだ場合は、旅行会社からもらえます。
機内でも必ずCAが出入国カードを配布しますので、それをもらえば大丈夫です。
もし機内でもらいそびれてしまった場合は、現地のイミグレ(入国エリア)でも手に入りますよ(^^)
ただし書類の記入は、イミグレではなく機内で済ませておきましょう!
なぜなら入国エリアは到着時間によっては、とてつもなく混み合います。大きな空港だと、書類を書いているうちに人がなだれ込んできますよ・・・(笑)
イミグレーションエリアで、他の大型機で満席の便なんかとかぶってしまうと、かなり時間のロスになってしまいます。
これらの国々に日本から入国する際、イギリス・スペインなど一部をのぞきほとんどの国で出入国カードは不要となります。
機内で出入国カードを記入するタイミング
機内で配布された出入国カードは、一体いつごろまでに記入しておくといいのでしょうか?
結論からいいますと、食事サービス後や免税品販売のタイミングなどを見計らって、座席のテーブルで記入を済ませましょう。
機内で書く場合、CA経験者とし断言しますが、「着陸前に記入すればいいや」はおすすめしません!
なぜなら飛行機が着陸態勢に入ってしまうとテーブルを戻さなければいけませんので、膝の上で書くことになってしまいます。
さらにフライト終盤では荷物整理をしたり、着陸に備えて収納する必要があります。
着陸態勢に入ってからボールペンやパスポートを取り出そうと思ったら頭上の棚の中だった!とお客様が焦っている光景、実際よくありました。(苦笑)
また夜間の飛行となると食事サービス以外、キャビンはずっと真っ暗です。周りが寝ている中、眩しい読書灯をつけるのも気が引けますよね?
これらの理由から、出入国カードは食事サービス後や免税品販売のタイミングなどを見計らって、座席のテーブルで記入を済ませてしまうことをおすすめします。
もし早めに欲しい場合は、CAに言えばいつでも持ってきてくれますよ!
出入国カードの書き方
それでは、出入国カードの書き方についてみていきましょう。
中国や韓国など一部では、漢字で氏名を記入できる国もありますが、基本的には英字(大文字)で記入します。
最後の署名欄については、パスポートに書いた署名と同じものを記入する必要がありますので、英語でも漢字でも構いません。
出入国カードの項目
どの国でも出入国カードに記入する項目は、ほとんど同じです。
パスポートと滞在先住所さえ手元にあれば、記入ができるようになっています。
- Family Name:姓
- Given Name(Fast Name):名
- Nationality:国籍
- Passport No.:パスポート番号
- Place of Issue:パスポート発行地
- Occupation:職業
- Home Address:本国の住所
- Address in (国):滞在先の住所
- Purpose of visit:入国目的
- Flight No.:便名
- Port of Boarding:出発地
- Signature:署名
滞在先・本国の住所の書き方
出入国カードには、滞在先の住所や本国の住所を記入する必要がありますので、英語での住所の書き方をチェックしておきましょう。
日本のように県→市(区)→番地のように書くのではなく、番地から逆に書いていきます。
例)東京都品川区東品川1-2-3
→ 1-2-3 HIGASHISHINAGAWA, SHINAGAWAKU, TOKYO, JAPAN
ちなみに滞在先を記入しないと入国できない国もありますので、ご注意くださいね!
かなり前ですが、友人とロサンゼルスで合流して旅行予定でした。その時は当日に宿をとる流れで旅行するつもりでしたが、宿を決めていなかったので、危うく入国できないところでした。
職業
出入国カードの職業欄に記入する際、どう書けばいいのか代表的な例をみていきましょう。
- 会社員:OFFICE WORKER
- 国家公務員:GOVERNMENT OFFICIAL
- 個人経営者:PROPRIETOR
- 医者:DOCOTOR
- 技師:ENGINEER
- 学生:STUDENT
- 主婦:HOUSEWIFE
- 無職:NONE
入国の際、職業について質問がくることはほぼないので、だいたいで大丈夫ですよ(^^)
日本に帰国する場合、税関の申告書が必要
日本に帰国する場合、自国に帰るので書類はいらないだろうと思っていませんか?
入国カードは外国人のみが記入しますが、税関で携帯品・別送品申告書の提出が必要です。
この携帯品・別送品申告書は、ひとり一枚、家族の場合は家族で一枚が必要ですので、忘れずに記入しておきましょうね!
持ち込み荷物と別に送った荷物があるなら、別送品ごとにまた記入が必要です。
また、この書類は日本語で記入できますが、お酒やタバコがある場合は細かい数量の記入が必要となります。
何をどれだけ購入したのか、覚えておきましょうね!レシートをとって置くといいかもしれません。
記入例は、JALのホームページをご覧ください。
出入国カードまとめ
いかがでしたか?
書き方さえ知っていれば、そんなに難しくありませんよね。
カードは、代理で旅行会社に記入してもらえる場合もありますが、4,000円前後の料金を取られることを考えれば、自分で記入した方が無駄なコストを省けます。
機内でスムーズに入国カードを記入するためにも、パスポート、ボールペン、そして滞在先の住所がすぐ出せるように、ひとまとめにしておくのもポイントです(^^)
ぜひ参考にしてみてくださいね!
不安な方は、こちらの記事もチェックしてみてください。
出入国カードは、すべて英語で記入しなければならない公的な提出書類ですので、ちょっと難しそうですよね?
この記事では、出入国カードの書き方や書くタイミングなど、CAならではの目線から情報をお届けします。