楽しみにしていた旅行当日、なんらかのハプニングで飛行機に乗り遅れたことはありませんか?
「空港に向かう途中で、渋滞に巻き込まれてしまった!」
「朝一から旅行を楽しむために早朝の飛行機を予約したけど、寝坊してしまった!」
予想外の出来事で飛行機に間に合わないとなると、とっても焦りますよね。
飛行機に乗り遅れそうな時には、まず飛行機の出発時間より前に、航空会社に連絡をすることがとっても大切なんです!
連絡することによって、手数料を支払って飛行機の変更ができることもありますよ!
こんにちは!
関西国際空港でグランドスタッフとして6年間、お客様の搭乗手続きを担当していた春木です(^^)
空港では、飛行機の出発時間に間に合わず、不安いっぱいの表情でカウンターまで駆けてこられるお客様をたくさん見てきました (>_<)
そこでこちらの記事では、飛行機に乗り遅れたときに役立つ情報をご紹介します!
目次
飛行機に乗り遅れたときの対処法は?
予約している飛行機の出発時間に間に合わないとわかったとき、大切なことは次の2つです。
- 航空会社または旅行会社に連絡する
- 空港に向かう
遅れてしまってどうせ乗れそうにない…と分かっていても、まずは諦めずに予約した航空会社または旅行会社に連絡して、引き続き空港に向かうようにしましょう。
それでは1つずつご紹介していきます!
航空会社または旅行会社に連絡をする
飛行機に乗り遅れそうなとき、一番はじめにすべきことは、
航空会社、または航空券を予約した旅行代理店に連絡する
ことです。
航空券はどの航空会社で購入していても、予約している飛行機の出発前までに、変更または取り消しの連絡をしましょう。
出発時間を過ぎてしまうと、航空券の予約変更ができなくなり、新しく買い直さなければいけなくなる場合があります。そうなると、支払う額は高額になってしまうかもしれません (>_<)
そうならないためにも、飛行機に乗り遅れそうな際には必ず出発時間までに、航空会社または旅行代理店に連絡を入れるようにしましょう!
その際には、下記の内容を準備してから電話をすると、スムーズですよ(^^)
- 予約番号(確認番号)またはマイレージ番号
- 遅れる理由
- 空港に到着する予定時刻
- 預ける荷物の有無
遅れても空港に向かう
上記に書いたように、航空会社に連絡を入れつつ、遅れても空港には向かいましょう。
遅れてでも空港に到着すれば、予約している飛行機に乗れるよう、努力してくれる航空会社もあります。
またもし予約便に乗れなくても、次の便に振り替えてくれたり、予約便を変更してくれることが多いです。
航空券の変更は、持っている航空券が早割を利用しているものであったり、LCCで購入されたものであれば、手数料がかかります。
ただし特例として、手数料が免除されるケースもあるんです!
次は航空券の変更手数料が免除される特例についてご説明していきます (^^)
予約の変更・払い戻しをしてもらえる特例
飛行機にご自身の都合で乗り遅れた場合、手数料がかかります。
ただし下記の2点では特別に手数料なし、または減額で払い戻しや変更ができます。
- 病気などで飛行機の利用ができない場合
- 公共交通機関の遅れや運休が原因の場合
では、順にご説明していきます(^^)
病気などの体調不良が原因の場合
JALやANAのような大手の航空会社では、病気などの理由で旅行ができなくなった場合、特例として飛行機の取り消しや払い戻しができます。
後日診断書を航空会社に提出すれば、払い戻しや変更をしてくれます。
とくに小さなお子さんがいるご家庭など、子どもの体調不良で旅行できなかったらどうしよう…と心配になることもありますよね。
万が一そうなってしまったときは、病院で診断書をもらいましょう!
取消手数料・払戻手数料なしで全額払い戻ししてもらえるので、旅行当日、急な体調不良で旅行に行けなくなってしまった場合も、諦めずに航空会社に連絡をするといいですよ!
公共交通機関の遅れが原因の場合
もし空港に遅れた原因が公共交通機関の遅れのときは、駅係員の方から「遅延証明書」をもらうようにしましょう!
ANAやJALのような大手の航空会社であれば、こちらの証明書で、予約便の変更や払い戻しができます。手数料も取られませんので、安心ですね(^^)
そしてLCCでも手数料を支払えば予約の変更をしてもらえます。「遅延証明書」がないと、基本的には乗り遅れると一切払い戻ししてもらえないので、この差は大きいですよね。
ただし国内線を利用するときには、「遅延証明書」が証明書となりますが、国際線となると例外です。
では次は国際線に乗り遅れた場合はどうすればいいのかを、ご説明していきます!
国際線の飛行機に乗り遅たときはどうする?
国際線の飛行機に乗り遅れそうなときも、空港に向かいつつ、予約した航空会社や旅行会社に連絡をするようにしましょう!
ただし国際線の場合は、遅延証明書等の「特例」は使えません。予約の変更には追加料金がかかったり、一度キャンセルしなければいけないことがほとんどです。
航空会社のサービスとして他の便に変更してくれることもありますが、あくまでもサービスですので、絶対ではありません。追加料金も、国際線になるとかなり高額となります。
乗り遅れないためにも、国際線を利用する際は早めの行動を心掛けたいですね!
国内線で乗り遅れた場合は、持っている航空券が変更できるかどうかの確認が必要です。
ですので次は、国内線の航空券の予約変更についてご案内していきます。
航空会社別にまとめていますが、まずは大手のANAとJALの航空券についてご説明していきますね!
LCCは少しルールが異なりますので、以下からどうぞ!
予約の変更ができるか、航空券を確認しよう!
上記でご説明した特例に当てはまらなければ、持っている航空券が変更できるのか、とても気になりますよね。
そこでここからは、国内線を利用する際、変更できる航空券と、そうでない航空券をまとめてご紹介していきます!
予約変更できる航空券
では最初に、予約変更できる航空券からご案内していきます!
これらの予約変更ができる航空券も、変更は「予約している飛行機が出発するまで」に行うようにしてくださいね(^^)
変更は電話だけでなく、Webでも可能です!
航空会社 | 予約変更できる航空券 |
---|---|
ANA | プレミアム運賃、小児運賃、ビジネスきっぷ、株主優待割引運賃、障がい者割引運賃、介護割引、ANA FLEX、アイきっぷ |
JAL | 大人普通運賃、小児普通運賃、往復割引、身体障がい者割引、JALビジネスきっぷ、eビジネス、株主割引、介護帰省割引、特別乗継割引、特別往復割引、離島割引 |
これらの航空券をお持ちの場合は、出発時間までに変更手続きを行えば、変更手数料なしで新しい便を予約できます。
お手持ちの航空券が上記以外の場合は、一度航空券を払い戻ししなければいけません。
次は、予約変更できない航空券と、払い戻し金額についてご案内していきます!
予約変更できない航空券
上記以外の、希望する便を早めに予約する「早割」を利用した航空券は、予約の変更ができません。
これらの航空券をお持ちで乗り遅れた場合は、一度航空券をキャンセルして、払い戻す必要があります。
下の一覧では、航空券別に払い戻される金額をまとめています。参考にしてみてくださいね(^^)
航空会社 | 航空券 | 払い戻し金額 |
---|---|---|
ANA | ANA SUPER VALUE | 運賃の約40%相当額 |
いっしょにマイル | 運賃の約50%相当額 |
|
ANA VALUE、スマートシニア空割、スマートU25 | 運賃の約95%相当額 | |
JAL | 先得 | 運賃の約50%相当額 |
おともdeマイル割引 | 運賃の約50%相当額 | |
特便割引 | 運賃の約95%相当額 |
これらの航空券をお持ちで乗り遅れたときは、払い戻した後、新たに希望する便の航空券を購入してくださいね。
では次に、LCCの航空会社別に、予約変更できるか確認していきましょう!
LCCを利用する場合、予約変更できるかは航空会社によって異なる
LCCでは、乗り遅れたら原則として手数料がかかってきます。
各航空会社が各々に設定している航空券によって変更期限や変更手数料など、ルールが違います。
ここではピーチ・アビエーション航空と、ジェットスター航空についてご案内していきます(^^)
ピーチ・アビエーション航空
ピーチには、3つの運賃タイプがあります。
- シンプルピーチ
- バリューピーチ
- プライムピーチ
すべての運賃タイプで、予約便が出発する1時間前まで、便の変更が可能です。
変更手数料や変更先の運賃の差額はかかりますが、どのタイプの航空券でも変更ができるのは嬉しいですね!
変更手数料は、運賃タイプや予約方法によって異なります。
運賃タイプ | インターネット | コンタクトセンター | 空港カウンター |
---|---|---|---|
シンプルピーチ | 3,300円 | 4,400円 | 5,500円 |
バリューピーチ | 無料 | 1,100円 | 2,200円 |
プライムピーチ | 無料 | 1,100円 | 2,200円 |
ただし、予約便の出発時間の1時間前を過ぎてしまうと、便の変更ができなくなります、また払い戻しもできません。
乗り遅れそうと分かったら、早めに対応することが大切ですね!
ジェットスター航空
ジェットスター航空には6つの運賃タイプがあります。すべての運賃タイプで予約変更できますが、変更できる締め切り期限が違います。
それぞれの予約変更が締め切られる期限は、下記の通りです!
運賃タイプ | 予約変更できる期限 |
---|---|
Startar / Starter Plus | 予約便のチェックイン開始時刻まで(2時間前) |
Starter FlexBiz / Starter Max | 予約便のチェックイン開始時刻まで(2時間前) 空港での変更は、予約便のチェックイン終了時刻まで(30分前) |
Business / Business Max | 予約便の出発当日であれば、いつでも変更可 |
変更するには変更手数料がかかりますが、こちらも全ての運賃タイプで予約の変更ができるのは助かりますね(^^)
変更手数料は、こちらも予約を変更する方法によって違います。
- Webサイトでの変更:3,300円
- コンタクトセンター・空港での変更:4,400円
どちらのLCCでも、Webサイトでの変更手数料が一番安くなっていますね。
飛行機に乗り遅れたときの対処法まとめ
今回は、飛行機に乗り遅れたとき、どのように対応すればいいのか。対処法と航空券の予約変更する場合の注意点をお伝えしてきました。
最後にポイントをまとめておきます。
- 航空会社または旅行会社に連絡する
- 遅れてでも、とりあえず空港に向かう
- 国際線で乗り遅れると致命的!空港には早めに向かう
航空券の予約を変更するときのポイントは、
- ANA、JALで早割を利用した航空券は変更不可
- 飛行機の出発予定時刻より前に手続きをする
不安なことも多い飛行機の乗り遅れ。乗り遅れないことが1番いいのですが、いざという時はできるだけペナルティを避けられるように対応してみてくださいね。
そしてせっかくの旅行が台無しにならないよう、空港へは早めの到着を心掛けたいですね(^^)
出発予定時間をすぎると、払い戻される金額は大幅に減ってしまうので、要注意です!